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『子どもたちの生きるアフリカ 伝統と開発がせめぎあう大地で』(昭和堂)が発売になりました!

子どもたちの生きるアフリカ ――伝統と開発がせめぎあう大地で

清水貴夫・亀井伸孝編

2017年11月30日 初版第1刷発行

ISBN978-4-8122-1636-1

■目次

はじめに――子どもたちを主役にしてアフリカを描く……亀井伸孝

第Ⅰ部 乾燥地に生きる

乾燥地の環境と文化……清水貴夫

第1章 子どもの物質文化――ボツワナの狩猟採集民ブッシュマン……秋山裕之 近代化の中のブッシュマン 子どもの所有物 持つ子どもと持たざる子ども 誰から何をもらうのか 格差をもたらすもの

第2章 小さなイスラーム教徒たち――セネガルの農耕民ウォロフと遊牧民フルベ……阿毛香絵 地域に根ざした伝統教育 ダーラの一日 ダーラの道徳教育 タリベにとって「良い苦痛」とは 近代化の波の中で

第3章 ストリートに生きる子どもたち――ブルキナファソの最大民族モシ……清水貴夫 イスラーム文化の都市で ストリート・チルドレンの枠組み ストリートの子どもと「学校」 クルアーン学校とストリート ストリートに居つく子どもたち ストリートの先に

第Ⅱ部 サバンナに生きる

サバンナの環境と文化……清水貴夫

第1章 日常生活の中の学び――ケニアの牧畜民マサイ……田 暁潔 変化を生きぬくマサイの学び 学校と生業参加の両立 生業活動と関わる遊び 一人前のマサイとして

第2章 大人顔負けの子ども組織――マリの農耕民マリンケ……今中亮介 もう一つの教育の場 サバンナの農耕民マリンケ 日常生活と学校 子ども同士の共同労働 子どもだけの宴 子どもによる会議 かけがえのない居場所

第3章 恋する娘たちの結婚と就学――エチオピアの少数民族マーレ……有井晴香 女性のライフサイクルと学校 マーレの人びとの暮らし 変わる恋愛と結婚の形 卒業と就職、結婚のタイミング 娘たちが「行く」

第4章 学び、遊び、夢いっぱい――ザンビアの農牧民トンガ……中和 渚 サバンナの町マザブカ トンガの社会 たくましく生きる 教育への熱意と思い 子どもたちから学ぶ

第Ⅲ部 熱帯雨林に生きる

熱帯雨林の環境と文化……清水貴夫

第1章 森との向き合い方を学ぶ――カメルーンの狩猟採集民バカ(一)……園田浩司 カメルーンの熱帯雨林 ピグミー系狩猟採集民 熱帯雨林の暮らし 森の中の子どもたち 大人のさりげない支え

第2章 学校と遊びの今昔――カメルーンの狩猟採集民バカ(二)……亀井伸孝 森にこだまする子どもたちの声 一四年ぶりに訪れた集落 当時の少年少女たちは今 浸透しつつある学校教育 今の子どもたちの日常活動 遊びとおもちゃの今昔 教えないバカの人たち、模倣する子どもたち 変わるもの、変わらないもの

第3章 「里」と自然体験――ガボンのムカラバ国立公園で……竹ノ下祐二 水と原生林のはざま ドゥサラ村の子どもたち 村の学校 絵を描けない子どもたち 「二重の疎外」を超えて

第Ⅳ部 水辺に生きる

水辺の環境と文化……清水貴夫

第1章 生物多様性の宝庫に生きる――マラウイの漁民、チェワ族とトンガ族……嘉田由紀子 魚つかみに夢中の子どもたち 子どもたちを巻き込んだ葛藤 生物多様性の宝庫、古代湖としてのマラウイ湖 ムブナはおいしい? おいしくない? 魚食文化と魚類認識 魚食タブーの地域差 規制を使いこなす 若者たちの戦略

第2章 クルアーンを詠唱する子どもたち――マリの古都ジェンネで……伊東未来 クルアーン学校の子どもたち ジェンネっ子の一生に寄り添って 学校制度とクルアーン学校 子どもたちの日常 クルアーン学校のこれから

第3章 海で遊び、生きかたを学ぶ――マダガスカルの漁民ウェズ……飯田 卓 海辺で働く子どもたち 教育としての指図 遊びを通した学び 学校での学び 遊びと学びのバランス

第4章 水上スラムで育つアイデンティティ――ナイジェリアの少数民族エグン……玉井 隆 水上のクリスマスパーティー エグンに「なる」ことの背景 エグンに「なる」場所としての学校 自己を認識するための場所としての学校

第Ⅴ部 都市に生きる

都市の環境と文化……清水貴夫

第1章 スラムで学び、遊び、働く――ケニアの首都ナイロビで……大塲麻代 ケニアの自然と社会 スラムの形成と今日 子どもたちの日常 重層的で多面的なスラム

第2章 徒弟修行の若者たち――ガーナの産業都市クマシで……山田肖子 ガーナの徒弟事情 徒弟制度と職業技術教育 アシャンティ州クマシ市 自動車修理工の徒弟たち もう一つの学びの場

第3章 農業に親しむ子どもたち ――南アフリカ共和国の国際観光都市ダーバン近郊で……稲泉博己 ダーバン近郊のムタルメ地区 学校菜園活動に勤しむ子どもたち 好きな野菜と嫌いな野菜 指導者――ママ、パパ、お兄さん、お姉さん――身近な大人の存在 有機農場との協力 『書かざる経』

おわりに――世界の主役になりゆく若いアフリカを学ぶ……清水貴夫

■編者と執筆者一覧(*印編者)

*清水貴夫(しみず たかお) 広島大学教育開発国際協力研究センター研究員

*亀井伸孝(かめい のぶたか) 愛知県立大学外国語学部教授

秋山裕之(あきやま ひろゆき) 京都華頂大学現代家政学部准教授 阿毛香絵(あもう かえ) フランス国立社会科学高等研究院アフリカ研究所研究員、パリ日仏高等研究センター・リサーチコーディネーター 田 暁潔(でん しょうち) 筑波大学体育系国際スポーツアカデミー研究員 今中亮介(いまなか りょうすけ) 民間企業勤務 有井晴香(ありい はるか) 京都大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員 中和 渚(なかわ なぎさ) 関東学院大学建築・環境学部専任講師 園田浩司(そのだ こうじ) 日本学術振興会特別研究員PD(大阪大学)、京都大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員 竹ノ下祐二(たけのした ゆうじ) 中部学院大学看護リハビリテーション学部教授 嘉田由紀子(かだ ゆきこ) びわこ成蹊スポーツ大学学長、前滋賀県知事 伊東未来(いとう みく) 兵庫県立大学地域創造機構特任助教 飯田 卓(いいだ たく) 国立民族学博物館/総合研究大学院大学文化科学研究科准教授 玉井 隆(たまい たかし) 立命館大学生存学研究センター客員研究員 大塲麻代(おおば あさよ) 帝京大学外国語学部講師 山田肖子(やまだ しょうこ) 名古屋大学共創教育研究機構・国際開発研究科教授 稲泉博己(いないずみ ひろき) 東京農業大学国際食料情報学部国際食農科学科教授

■京都大学総長・山極寿一先生の推薦

子どもたちが生きるためには、ささやかな希望と大きな夢、そしてそれを支えてくれる自然と仲間が必要だ。孤独な情報社会に放置されている日本の子どもたちに、アフリカの子どもたちが教えてくれる野生の心と暮らし。それは、たくましいエネルギーと優しい学びに満ち、創造力をかきたてる世界だった。人間の未来を占う一冊。

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